一 夢に抱かれた 故郷ごころ 思い出させる 水の色 胸に切ない 面影ゆれて すすき川原の 初恋青春(はる)を 汽笛が揺する 円山川よ
二 水に流れる 乗合舟に 旅を行く娘の うしろ影 映す水面に 面影抱けば 胸を焦がした あの日のように 夕日が染める 円山川よ
三 暮れる岸辺に 里の灯ゆれて 青い夕月 照らす夢 離れ小舟に 面影呼べば ひとりたたずむ 三十路(みそじ)の胸を 夜霧が濡らす 円山川よ